長崎市にある純心中学校・純心女子高等学校とは？教育内容もご紹介！

長崎市への引っ越しにあたり、子どもを通わせる良い学校が地域にあるか、不安に感じていませんか。
市内にある学校の情報を事前にチェックしておくと、子どもの通学先に目星がつき、安心して引っ越せるようになります。
そこで今回は、長崎市にある学校の情報として、純心中学校・純心女子高等学校の概要と教育内容をご紹介します。

長崎市にある純心中学校・純心女子高等学校の概要

長崎市にある純心中学校・純心女子高等学校の概要は、以下のとおりです。

概要①建学の精神

純心中学校・純心女子高等学校の建学の精神は、キリスト教の聖母マリアのように、神さまと人間のどちらからも喜ばれる女性を育てることです。
上記の願いを込めて、校名に純心と付けられました。
宗教的な精神が背景にあるのは、キリスト教の司教によって創立された純心女子学園の経営する学校だからです。
創立者である早坂司教は、ローマでの司教叙階において、日本での教育と福祉を勧められたといいます。
教育と福祉を神の望みと受け取った早坂司教は、長崎の地で1934年に修道会を、翌年に純心女学院を創立しています。
このような建学の経緯により、キリスト教の影響が現在でも色濃く見られる点は、本校の概要として最初に押さえたいポイントです。

概要②教育目標

純心中学校・純心女子高等学校は、令和7年度の教育目標に「希望する」を掲げています。
この教育目標は、キリスト教の聖書の一節を土台としています。
あえて動詞形にしているのは、希望は将来に向けた積極性や動きのある言葉だからです。
また、2025年はキリスト教にとって聖なる年にあたり、学園は創立90周年を迎えます。
大きな節目を迎える年に、キリスト教にもとづくさまざまな願いを込めて、令和7年度の教育目標が立てられています。

概要③沿革

純心中学校・純心女子高等学校の概要のひとつには、長い沿革が挙げられます。
早坂司教が1934年に純心聖母会を創立したのが、すべての始まりです。
翌年の1935年には、長崎市に純心女学院が創立され、1936年に長崎純心高等女学校と改称されました。
そして1945年、長崎は原爆の投下で大打撃を受け、純心の職員と生徒もあわせて214名が亡くなっています。
多くの生徒が命を落としたことへの後悔から、校長は閉校を一時検討したといいます。
しかし、純心の存続や発展こそが犠牲者のために必要だと思い直し、1945年の10月から仮校舎で授業が再開されました。
そのあと、1947年に純心中学校の開設、1948年に純心女子高等学校への改称があり、現在の両校が揃う形となっています。
なお、純心女子学園は、以後にも純心女子短期大学や長崎純心大学などを創立し、規模を拡大しています。

●所在地：長崎市文教町13番15号
●アクセス方法：【バス】純心校前・長大東門より徒歩1分／【路面電車】長崎大学前・岩屋橋より徒歩7分

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長崎市にある純心中学校・純心女子高等学校の教育内容①中学

長崎市にある純心中学校・純心女子高等学校では中高一貫教育がおこなわれていますが、教育内容は中学・高校で異なります。
純心中学校の教育内容は、以下のとおりです。

コース制

純心中学校では、コース制が採用されています。
1年生では純心の基礎探求を学び、2・3年生ではアクティブ探求コースとグローバル探求コースに分かれる仕組みです。
アクティブ探求コースでは、対話や体験活動などで刺激を受け、さまざまなことに興味を持ったり、考えを深めたりします。
一方のグローバル探求コースは、本校の授業で培った英語力を前提に、外部機関と連携して国際的な意識や精神などを養います。
このような2つのコースが用意され、生徒たちの興味関心や将来の進路などに合った教育を受けられるのは、純心中学校の特徴です。

心の教育

純心中学校では、人間性を豊かにするための心の教育に力が入れられています。
校内で学ぶことのひとつが、カトリシズムの精神です。
宗教の授業が週に1時間あり、聖母マリアの生き方やイエス・キリストの教えなどをもとに、人間として望ましい在り方を学びます。
また、校内で担任と副担任が学校生活をサポートするのも、心の教育の一環でおこなわれていることです。
成長において大切な時期にある女子生徒たちをサポートするため、担任と副担任のいずれかは女性とされています。

ICTの活用

近年はグローバル化や情報化が進んでおり、生徒たちを取り巻く環境は大きく変化しました。
新しい時代に生徒たちが対応できるよう、日々の学習にはICTが活用されています。
生徒の一人ひとりが校内でタブレット端末を使用でき、自分の意見をまとめたり、発表に向けて資料を用意したりしています。
また、教室にはプロジェクターが完備され、タブレット端末で作った資料など、さまざまなものが投影可能です。
黒板や模造紙などに手書きする手間が省かれ、意見を周囲に伝えることなどに時間をかけられるようになったといいます。
このほか、生徒同士で学び合う機会が増えたり、活躍の場が広がったりと、ICTの導入でさまざまな変化が起きています。

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長崎市にある純心中学校・純心女子高等学校の教育内容②高校

長崎市にある純心女子高等学校の教育内容は以下のとおりです。

コース

純心女子高等学校には、3つのコースがあります。
1つ目のアカデミックプロジェクトは、自分がしたいこと・なりたいものへの思いを深めつつ、学力を高めて進路を決めるコースです。
2つ目のグローバルプロジェクトでは、長崎市に生きる今をアイデンティティとし、国際社会に自分の意見を英語で伝えられる人材を目指します。
3つ目のキャリアプロジェクトは、自分がしたいことをキャリア教育で見つけ、長所や特性に合った進路を探すコースです。
また、キャリアプロジェクトの2年次からは、医療福祉選択とキャリアアンカー選択に分かれます。
医療福祉選択は、医療・福祉の人材に必要な心構えや素養を身に付けるコースです。
キャリアアンカー選択には、得意分野を伸ばす選択制の授業や、考えを深められる講演会などがあります。
このような各コースにより、生徒たちは自分に合った教育を受けられます。

キャリア教育

純心女子高等学校のキャリア教育では、純心のグローバル教育が実施されています。
目的は、英語で聞く・話す・読む・書く技能やICTの活用などをとおし、世界的に活躍できる人材を育成することです。
具体的な教育内容のひとつは、好きな英語の本を音声とあわせて楽しく読むことです。
また、生徒が授業をおこない、人に伝える体験をとおして学力を定着させる取り組みなどもおこなわれています。

卒業生の進路

純心女子高等学校の卒業生たちの進路では、進学の割合が多く見られます。
進学先は、国公立大学・私立大学・短期大学・専門学校などとさまざまです。
また、過去5年間には、アーカンソー州立大学やニューヨーク大学など、海外の大学への進学例も少数ながら見られます。
高校生活での学びをもとに、さまざまな進学先を視野に入れられるのは、本校の特徴です。

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まとめ

純心中学校・純心女子高等学校の概要には、キリスト教の司教によって創立された学園の学校で、宗教的な精神が現在でも色濃く見られることなどが挙げられます。
純心中学校は、2・3年生で2つのコースに分かれるほか、心の教育に力を入れていたり、ICTを活用していたりするのが特徴です。
純心女子高等学校では、3つのコースがあったり、キャリア教育でグローバル教育がおこなわれていたりします。