庭のある一戸建てを購入後、「どの素材を地面に敷こうか」と悩んでいませんか。
天然芝、人工芝、砂利、そしてコンクリートなど、地面素材の選択肢は豊富ですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
この記事では、それぞれの庭の地面素材の特徴や注意点を解説しています。
ご自分のライフスタイルや好みに合わせて、最適な地面素材を選ぶ参考にしてください。
庭の地面の素材を「天然芝・人工芝」にするメリット・デメリット
一戸建ての庭の地面素材は、「天然芝」と「人工芝」の両方にそれぞれメリットとデメリットがあります。
天然芝は生きている植物を利用して作る芝生なので、自然な雰囲気を求める方には天然芝がおすすめです。
一方で人工芝は、ナイロンやポリエステルといった合成樹脂を利用して作成された芝生です。
手入れが大変に感じる方や、予算に余裕のある方には人工芝が適しています。
まずは、庭を天然芝や人工芝にするメリット・デメリットについて解説します。
自然な美しさが魅力!天然芝のメリット
天然芝は、自然な美しさと緑の見た目が魅力です。
夏には青々とした緑色が美しく、季節ごとに色合いが変わるため、四季折々の景観を楽しめます。
他の植物との調和も取りやすいです。
また、導入時の費用が比較的安く、定期的なメンテナンスで長期間楽しむことができます。
日当たりの悪い場所では育ちにくい!天然芝のデメリット
一方で、天然芝は日当たりの悪い場所では育ちにくく、冬には茶色く枯れることがあります。
芝にとって成長期である5~11月は、月1~2回の芝刈りをしなければいけません。
芝刈りをサボってしまうと、景観が損なわれるだけでなく、枯れてしまう原因にもなります。
天然芝は、このような定期的な芝刈りや肥料、除草剤の投入などの手間かかります。
手入れが大変であることや、芝が育つまでに時間がかかる点がデメリットです。
一年中美しい状態が維持できる!人工芝のメリット
人工芝は、一年中美しい状態を維持することができるため、忙しい方や手入れが苦手な方に適しています。
導入後は定期的なメンテナンスが不要で、防草シートとの併用で雑草の成長を防ぐことができます。
また、サッカーやゴルフなどのスポーツを楽しむ方にも適しています。
経年劣化が早め!人工芝のデメリット
しかし、人工芝は導入費用が高額であり、天然芝と比較して経年劣化が早い傾向にあります。
また、真冬でも緑色を保つことができるため、季節感を感じられないこともデメリットかもしれません。
さらに、長期間使用すると抜け毛や日焼けによる変色が生じることもあります。
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庭の地面の素材を「砂利」にするメリット・デメリット
庭の地面を覆う素材として、リーズナブルな価格で、人気の「砂利」を紹介します。
砂利は天然の岩石を破砕して加工したもので、その種類は多種多様です。
庭のデザインや雰囲気に合わせて選べることから、一面の砂利を敷くだけで、庭の印象を大きく変えられます。
リーズナブルで防犯にも役立つ!砂利のメリット
砂利にはさまざまな種類や色があるので、デザインや雰囲気など、ご自身の好みで選ぶことができます。
厚く敷けば雑草も防げますし、踏むと音が鳴るため、防犯に役立つという点も、砂利を選ぶメリットとして挙げられます。
見た目にこだわらなければ、リーズナブルな砂利を使うことで、コストもさほどかかりません。
また、庭に砂利を敷くことで水はけがよくなるため、水たまりができるのを防ぎ、足元がぬかるむのも防いでくれます。
そのため、雨が降った後、泥はねに困るということも少ないです。
また、デザイン性の高い砂利は、敷くことで庭に統一感が生まれます。
砂利の色や形状によって、和風や洋風などイメージを変えることができるので、自分好みの庭づくりが楽しめるのも魅力です。
掃除がしにくい!砂利のデメリット
一方で、落ち葉などの掃除をしにくいことがデメリットとして挙げられます。
砂利はバラバラになりやすく、雪かき、落ち葉の掃除などもしにくいです。
加えて、砂利はすき間に種が入り込むことも多いため、厚く敷かないと光が土に届き、雑草が生えてきてしまうことにも注意が必要です。
施工の際に、防草シートを併用することで雑草の繁殖を抑えられますが、砂利がバラバラになることですき間に種が飛来し、雑草が生えてくる可能性もあります。
比較的リーズナブルな砂利ですが、海外からの輸入砂利になるとコストがかかってきます。
また、白い砂利は経年とともに黒ずむことも。
少しずつ砂利が減っていくことや、定期的なメンテナンスが必要になることも覚えておくと良いでしょう。
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庭の地面の素材を「コンクリート」にするメリット・デメリット
近年、庭の地面を覆う素材として注目を集めているのが「コンクリート」です。
コンクリートは、平坦な地面に施工される建材であり、シンプルなデザインの庭にも適しています。
その耐久性とメンテナンスの容易さから、多くの家庭で採用されています。
また、コンクリートは仕上げ方法を変えることで多彩な表情を楽しむことができます。
いろいろなパターンや色を選ぶことで、庭の雰囲気を自由に演出することが可能です。
メンテナンス不要!コンクリートのメリット
コンクリートのメリットはその耐久性にあります。
車などの重量物にも耐えられるため、駐車場や通路など、幅広い用途で利用されています。
また、近年のコンクリートは、性能が向上しており、長期間にわたってメンテナンスが必要なく、手間をかけたくない方とってはとくにおすすめな素材です。
さらに、地面を完全に覆うため、雑草の発生を防止し、虫も寄りつきません。
これは、庭の管理を簡単にする大きな利点です。
コンクリートの地面は平坦に整備されるため、車や自転車、車いすなどがスムーズに出入りできるほか、雪かきなどの掃除も簡単です。
勾配と排水溝を設置することで水はけもよくなり、水たまりやぬかるみも解消されます。
これにより、一戸建ての耐久性が向上し、水によるダメージ軽減にも繋がります。
さらにコンクリートは、多様な仕上げ方法があります。
凹凸のない平らに仕上げたコテ仕上げや、ハケを使って細かなザラザラ模様を入れる刷毛引き仕上げなど、さまざまな仕上げ方法があるので、地面の模様も楽しめるでしょう。
これにより、庭全体のデザインに一役買っています。
照り返しが強い!コンクリートのデメリット
一方で、コンクリートのデメリットは照り返しが強いことです。
とくに夏場は、日差しを強く反射し、庭全体が暑く感じることがあります。
また、緑が少なく、涼し気な雰囲気を感じられません。
コンクリートの施工には、1週間程度固まるまで待つ必要があり、時間と手間がかかります。
天候に左右されやすく、乾く間にタイヤ痕などの跡が付くこともあります。
また施工手順は、広くても狭くても変わらないため、スペースが小さいと割高です。
時間と手間がかかる素材なので、天然芝・人工芝や砂利と比較して、導入するときの費用が高額になる傾向があります。
そのため、予算を考慮する際には注意が必要です。
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まとめ
庭の地面素材には天然芝、人工芝、砂利、コンクリートなどがあり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
天然芝は自然な美しさが魅力ですが、手入れが必要で、人工芝は一年中美しい状態を維持できますが、導入費用が高いです。
砂利はリーズナブルで印象を変えられますが、掃除が難しく、コンクリートは耐久性があり、手入れが簡単ですが、導入費用や施工に時間がかかります。