リノベーションで吹き抜けを塞ぐことは可能?注意点やメリットも解説

不動産コラム【リフォーム】

リノベーションで吹き抜けを塞ぐことは可能?注意点やメリットも解説

購入した中古の一戸建てに開放的な吹き抜けがあるけれど、塞いで部屋数を増やすことは可能なのかと悩んでいませんか。
吹き抜けは魅力的な一方で、冷暖房効率の悪さやプライバシー確保の難しさなど、生活するうえでの課題を感じる方は少なくありません。
本記事では、吹き抜けを塞ぐリノベーションの方法や費用、さらに知っておくべきメリット・デメリットまでを解説していきます。
一戸建てのリノベーションを検討している方は、ぜひご参考にしてくださいね。

リノベーションで吹き抜けを塞ぐことは可能?

リノベーションで吹き抜けを塞ぐことは可能?

開放的な吹き抜けのある一戸建てに住んでいるものの、部屋を増やしたいと考える方はいらっしゃるのではないでしょうか。
まずは、吹き抜けを塞ぐ方法と費用の目安について解説していきます。

構造と安全性の確認

吹き抜けを塞いで床を増やす工事は、建物の構造に影響を与える大規模なリノベーションです。
そのため、増やす床や置く家具、人の重さに建物が安全に耐えられるか、事前に構造診断で確認することがもっとも重要になります。
この診断作業には専門的な知識が必要なため、建築士などが在籍するリフォーム会社への依頼が欠かせません。
診断では、まず設計図書を基に現地を調査し、柱や梁の位置、サイズなどを細かく確認します。
その後、得られた情報から増える重さが建物にどう影響するかを計算し、今の構造で支えられるかを判断する流れです。

代表的な施工方法

吹き抜けを塞ぐ施工方法にはいくつか種類があり、建物の構造や予算に応じて最適なものが選ばれます。
もっとも一般的なのは、新たに梁(はり)を渡し、その上に床の下地を組んで床材を施工する「床組み増設」という方法です。
このとき、新しく架ける梁はもともとある柱や梁としっかりつなぐ必要があるため、建物の安全を左右する重要な工程といえるでしょう。
床材は、建物全体への負担を軽くするため、できるだけ軽量な素材を選ぶことが推奨されます。
工事期間は規模によって変わり、6畳程度の吹き抜けなら2週間~1か月程度が目安です。

費用相場と内訳

リノベーション費用の一般的な目安として、6畳ほどの吹き抜けを塞ぐ場合の費用相場は、100万円~250万円程度です。
これが8畳~10畳程度の広さになると、150万円~400万円ほどまで上がることもあります。
費用を左右する要因は、構造補強の有無とその規模で、時には100万円以上の追加費用がかかるケースも少なくありません。
また、階段を新しく設ける場合は、約50万円~100万円以上の費用が必要です。
床材を無垢材にしたり、デザイン性の高い壁紙を選んだり、仕上げ材のグレードによっても費用は変わってきます。
さらに、増えた空間に照明やコンセントを新設する電気工事や、窓の設置にも別途費用が発生します。

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リノベーションで吹き抜けを塞ぐ際の注意点

リノベーションで吹き抜けを塞ぐ際の注意点

前章では吹き抜けを塞ぐ方法や費用を述べましたが、後悔しないためには注意点も知っておく必要があります。
ここでは、床面積増加や税金など、事前に押さえておくべき注意点について解説いたします。

建ぺい率・容積率への影響

吹き抜けを塞いで床を設けるリノベーションは、建築基準法で「増築」として扱われます。
これによって建物の延べ床面積が増えるため、土地ごとに定められた「容積率」という制限の確認が必要です。
万が一、容積率の上限を超えてしまうと、その建物は違反建築物となり、将来売却するのが難しくなる可能性があります。
また、増築する面積が10㎡を超える場合などでは、原則として「建築確認申請」という手続きが必要になります。
この申請は、工事の計画が法律に合っているかを事前に審査してもらうためのものです。
申請には専門的な書類が必要で、許可が下りるまでに1か月以上かかることもあり、工期に影響する場合があることも覚えておきましょう。

固定資産税が増える可能性

吹き抜けを塞いで床面積が増えると、建物の資産価値が上がったと見なされ、固定資産税が増えるのが一般的です。
固定資産税とは、毎年1月1日時点の所有者に課される税金で、自治体の評価額を基に税額が決まる仕組みです。
工事が完了すると、自治体の担当者が家屋調査に訪れ、増えた床面積や使われた建材のグレードなどを評価します。
その調査結果に基づいて、固定資産税の評価額が再計算され、翌年度から納税額が増えるという流れです。

ロフトや収納として活用

増やしたスペースをどのように使うか考えることも、リノベーションを成功させるための重要なポイントです。
単に部屋を増やすだけでなく、天井の高さを1.4m以下にするなどの要件を満たし、ロフトとして計画する方法もあります。
この要件を満たすと、増やしたスペースが延べ床面積に含まれず、税金の増加を抑えられる可能性があります。
また、ロフトは収納スペースや書斎、お子さまの遊び場など、特定の目的を持つ空間として有効に活用できるでしょう。
光を通す床材を使ったり、小窓や換気扇を設けたりして、熱や湿気がこもらない快適な空間づくりを目指しましょう。

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吹き抜けを塞ぐメリットとデメリット

吹き抜けを塞ぐメリットとデメリット

ここまで吹き抜けを塞ぐ方法や注意点を解説しましたが、最後にメリットとデメリットを比較検討することも大切です。
最後に、吹き抜けを塞ぐことのメリット・デメリットを整理し、判断基準について解説していきます。

得られる3つのメリット

吹き抜けを塞ぐリノベーションで得られるメリットは、新しい生活空間を確保できる点です。
お子さまの成長で個室が必要になったり、在宅勤務用の書斎が欲しくなったりと、暮らしのニーズは変化していくものでしょう。
使われていなかった上の空間を部屋に変えることで、こうしたライフステージの変化に柔軟に対応できるのです。
次に、冷暖房の効率が良くなり、住まいの快適性がアップすることが挙げられます。
床で空間を仕切ることにより、それぞれの階で空調が効率的に働き、光熱費の節約にも繋がります。
くわえて、音漏れが少なくなることもメリットで、家族間のプライバシーを守りやすくなるでしょう。
床を設けることで音を遮る効果が高まり、家族それぞれが自分の時間を快適に過ごせる空間を確保しやすくなります。

知っておくべきデメリット

一方で、吹き抜けを塞ぐことにはデメリットもあり、その影響を十分に理解しておく必要があります。
まず挙げられるデメリットは、吹き抜けの魅力だった広々とした開放感や、明るい日差しが失われる点です。
日中でも照明が必要になるなど、生活環境が変わる可能性も考えておかなければなりません。
また、工事にかかる費用についても、総額は数百万円単位になることが一般的です。
その他、工事期間中の騒音やホコリの発生など、一時的にストレスがかかる点もデメリットといえるでしょう。

判断基準と相談のタイミング

ご自身の家庭に吹き抜けを塞ぐリノベーションが本当に必要かどうか、近い将来のライフステージの変化を具体的に考えることから始めましょう。
また、冬の寒さや収納不足といった今の住まいへの不満が、工事によって解消されるかどうかも大切な判断基準となります。
早めにリフォーム会社へ相談すれば、ご自宅でどのような工事が可能か、費用はいくらかかるかといった情報を得られるでしょう。

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まとめ

吹き抜けを塞ぐ工事では、専門家による安全確認がもっとも重要で、6畳で100万円~250万円が費用の目安です。
この工事は増築となるため、容積率の確認や建築確認申請が必須で、翌年度からの固定資産税の増加にも注意が必要です。
生活空間の確保や光熱費の節約が期待できる反面、開放感を失うため、ご家族の将来設計を基に検討しましょう。

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株式会社ヘヤミセ

長崎市 / 諫早市 / 大村市を中心に地域に密着したサービスを展開し、住まいに関するご相談に親身かつ誠実に対応しています。
不動産は生活の土台となる存在だからこそ、一人ひとりのニーズに寄り添うご提案を大切にしています。

■強み
・長崎エリアに特化した豊富な物件情報
・空室対策を含むオーナー様向けサポートにも対応

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