近年は、住宅のリノベーションが人気ですが、リノベーションをすると不動産の資産価値がどのように変わるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、リノベーションとはなにか、リフォームとの違いやリノベーション物件の資産価値が下がりにくい理由、リノベーションをおこなう際のポイントを解説します。
リノベーションを検討中の方は、ぜひ参考になさってください。
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リノベーションをおこなう価値とは?リフォームとの違い
リノベーションは、単に住宅を改修すること以上の意味を持っています。
リフォームが新築時の状態への「復元」を目指すのに対し、リノベーションは住宅を新築時以上にアップグレードし、快適さや便利さを増すことを目的としています。
リノベーションにより、不動産の資産価値も維持または向上できるのです。
リノベーションの価値とは
リノベーションが注目されるようになった背景には「ストック型社会」を目指している国の政策があります。
これまでは、日本の建築は「スクラップ・アンド・ビルド」が一般的でしたが、1990年代後半から環境への配慮が高まり、住宅の建て替えによる廃棄物の問題が再考されました。
近年は、中古住宅のリノベーションへの取り組みが進み、「フロー型社会」から「ストック型社会」への転換が進められています。
一般的に、リノベーションは「既存の建築物を改修して、その性能、使い勝手、そして価値を向上させること」と定義されます。
単に老朽化した建物を修繕するのではなく、建物自体を自分の好みに合わせて大きく変え、住み心地や機能性を「バージョンアップ」することが可能です。
リフォームとの違いとは
一般的に、リフォームは「原状回復のための修繕営繕や不具合箇所への部分的な対処」と定義します。
リフォームは、主に老朽化した建築物の内装や設備を新築に近い状態へ戻し、経年劣化した設備の新品交換や色あせた壁紙・フローリングの貼り替えなどをおこないます。
これにより、建物が本来持つ機能や見た目を回復させ、快適に使用できる状態にすることが目的です。
なお「リフォーム」は日本独自の用語であり、英語圏では建物の改修や修繕を指す一般的な言葉として「renovation(リノベーション)」が使われています。
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リノベーション物件は資産価値が下がりにくい?
リノベーションをおこなった物件は、同じ築年数や間取りの中古住宅と比較して、資産価値が下がりにくいです。
その理由は、以下のとおりです。
①付加価値がある
リノベーションをおこなった物件は付加価値があります。
新しい設備の導入、内装のアップグレード、エネルギー効率の向上など、さまざまな改善が施されることで、物件はより魅力的で快適な状態になるのです。
リノベーションにより、物件の市場価値が高まり、売却時には価格の上昇が見込めます。
リノベーションは見た目の美しさだけでなく、実質的な投資価値も高める重要な手段です。
②経年劣化を効果的にカバーできる
建物は時間が経つにつれて自然と劣化します。
たとえば、外壁のひび割れ、内装の汚れ、設備の老朽化などが挙げられます。
これらが放置されると物件の資産価値は下がり続けるでしょう。
しかし、リノベーションをおこなうと経年劣化の問題に対処できます。
外壁や屋根の塗り替え、内装の更新、設備の交換などを通じて、建物の外観や機能性を大幅に改善し、経年による劣化の影響を軽減します。
また、リノベーションにより建物の耐久性や品質も向上するため、結果的に資産価値を高めるだけでなく、建物の寿命を延ばし、長期間安心して住み続けることが可能です。
③ニーズに合わせることができる
リノベーションは個人の好みに合わせて行うことが多いですが、将来的に売却することも考え、市場のニーズに合った内装にすることも可能です。
ニーズに応じた内装にすると、売却時にはより多くの購入希望者が集まり、成約に至りやすくなります。
たとえば、明るく広い空間、機能的なキッチンやバスルーム、充実した収納スペースなどは一般的に人気の高い要素です。
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資産価値を考慮したリノベーションをおこなう際のポイント
リノベーションをおこなう際は、事前に「資産価値がどのように決まるのか」や「どのようなリノベーションをおこなうと価値が上がるのか」を理解しておくと有利です。
資産価値が決まる要素とは
物件の資産価値を決める主要な要素の1つは「立地」です。
立地が良い物件は、一般的に高い需要を持ち、資産価値を高める重要な要因となります。
たとえば、交通の便が良い駅近物件や、学校、病院、スーパーマーケットなど生活必需施設が近くに集まるエリアの住宅は、売却時に買主を見つけやすいです。
また、現在は開発が進んでいない場所でも、将来的にその街が発展すれば、物件の資産価値は自然と上昇します。
次に「築年数」も資産価値を決める要素です。
新築時にはもっとも価格が高く設定されていますが、築年数が増えるにつれて建物の価値は低下します。
とくに、木造住宅は法定耐用年数の築22年を過ぎると土地の価値だけが残ることが一般的です。
「物件の管理状態」も資産価値に大きな影響を与える要素です。
物件がどのようにメンテナンスされてきたかによって、建物の劣化具合が左右されます。
たとえば、一戸建て住宅の場合、定期的に外壁や屋根がメンテナンスされていると、外装の劣化を抑えられる可能性が高いです。
マンションでは、共用部分の管理もチェックされます。
個々の住戸内のクロスや床の張り替え、設備の更新は個人でおこなうことができますが、共用部分の管理や修繕は管理組合がおこなうため、適切におこなわれているかが資産価値を左右します。
物件の間取りや内装も資産価値に影響を与える要因です。
間取りや内装が個性的である、または劣化しているからといって、資産価値が大きく下がるわけではありません。
なぜなら、間取りや内装はリフォームやリノベーションを通じて変更可能な要素だからです。
実際、個性的な間取りやデザインは、市場によっては他の類似物件と差別化するポイントとなり、魅力的な要素になることもあります。
ただし、一般的には清潔感がありシンプルな内装が好まれる傾向にあるので、この点は認識しておくことが重要です。
リノベーションのポイント
将来の資産価値を高めるリノベーションをおこなう際は、次の4つのポイントに注意することをおすすめします。
●さまざまなライフスタイルにマッチしやすい間取り
●建材の質
●日当たり・風通しの良さ
●実用性の高い住宅設備
柔軟に変更可能で、多様な生活スタイルに適応できる間取りにリノベーションすると、将来売却する際に幅広いニーズに対応できます。
建材は、耐久性があり、見た目も美しい高品質な建材を使用すると、長期間にわたり建物の価値を保てます。
自然光が多く入り、良好な風通しがある設計は、居住環境を快適にし、健康にも良いため、資産価値を向上させるでしょう。
さらに、最新の住宅設備を取り入れると、機能性と利便性を高め、生活の質を向上させることができます。
これらの要素をリノベーションに取り入れると、将来的に物件を売却する際にも高いリセールバリューを期待できます。
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まとめ
リノベーションは資産価値を向上させることができるのに対し、リフォームは新築時の状態まで回復させる目的でおこなわれる点に違いがあります。
リノベーション物件の資産価値が下がりにくい理由は、付加価値や経年劣化の改善、ニーズに合わせた設計にできる点です。
ポイントは、多様なライフスタイルを考慮した間取りや建材の質、日当たり・風通しの良さ、実用性の高い住宅設備を取り入れることです。
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