賃貸物件で快適な生活を送るためにも、「防音性の高い部屋に住みたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
今回は、内見時に壁の薄さを見分ける方法や、賃貸物件でも可能な防音対策についてご紹介します。
防音性の高い賃貸物件に住みたい方や、壁の薄い物件の防音対策を希望している方は、ぜひ参考にしてください。
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壁の薄い賃貸物件とはどのような物件で、どのような構造に多く見られるのでしょうか。
ここでは、賃貸物件の構造や間取りが壁の薄さに与える影響について解説します。
壁の薄い賃貸物件とは
そもそも壁の薄い賃貸物件とは、どの程度の音の響きのことをいうのでしょうか。
共同住宅であれば、多少の音が漏れるのは仕方のないことともいえるでしょう。
けれども、隣の部屋の会話やテレビの音、シャワー音などが聞こえていたら、その部屋は壁の薄い物件といえるかもしれません。
隣から音が漏れるということは、自分の生活音も隣に聞こえていることになり、生活パターンが筒抜けになっている状態です。
また、壁の薄い物件は外との距離も近いため、冷気や熱を直に受けやすく光熱費が高くなるデメリットもあります。
壁が薄いことでさまざまな問題が生じ、ストレスから早く引っ越したいと思うこともあるでしょう。
しかし、引っ越しには費用や手間がかかることから、簡単に引っ越しができるとは限りません。
騒音問題で悩まないためにも、壁が薄い物件の見分け方や防音対策を知ることが大切になるのです。
壁の薄い賃貸物件の構造
一般的に、壁が薄い物件は木造アパートで、軽量鉄骨造や重量鉄骨が木造よりも防音性が少し高めになるといわれています。
さらに、鉄筋コンクリート造や鉄筋鉄骨コンクリート造のほうが防音性も高くなります。
木造だからといって、すべての物件の壁が薄いとは限りませんが、防音性の高さを重視するなら、アパートよりもマンションを選んだほうが良いといえるでしょう。
防音性と間取りとの関係性
防音性の問題は、壁の薄さだけでなく間取りとも大きく関係しています。
たとえば角部屋であれば、生活音が聞こえるのが片側だけのため、壁が薄くてもそれほど音の影響を受けずに済みます。
マンションでは最上階を選ぶことで、上からの音に悩まされることがありません。
また、収納や設備など何もない生活空間が、部屋のどこに位置しているのかもチェックしたいポイントです。
隣接する壁が何もない生活空間の場合は、隣の家の音がダイレクトに伝わるため、壁の薄い物件では音が響きやすくなります。
それとは逆に、隣接している壁にクローゼットや設備などがあれば、音の響きが緩和され防音対策にも効果的です。
賃貸物件の内見で薄い壁を見分けるポイント
賃貸物件の内見時に、自分でできる薄い壁の見分け方をご紹介します。
部屋の真ん中で手を叩いてみる
壁が薄いかどうかは、部屋の真ん中で手を叩いた後の反響音で判断できます。
手を叩いて音が部屋の中で反響するなら、音が外に漏れていないことになり、防音効果が期待できる物件です。
手を叩いても音が部屋に響かないようなら、横や上下に音が漏れているため、防音効果が低い可能性があります。
内見中に話す声が部屋に響かない場合も、同様に音が漏れている場合があるので注意しましょう。
壁を軽くノックする
内見時に壁を軽くノックすることで、壁が薄いかどうかの判断ができます。
壁をノックしたとき、コンコンと軽い音がしたり音が響いたりする場合は、壁の中が空洞になっている可能性が高いです。
軽い音がした場合は壁が薄いだけでなく、断熱材も減らされている可能性もあります。
それとは逆に、ドンドンと詰まったような低い音が鳴る場合は、コンクリートや防音材が詰まった防音性の高い物件です。
内見時に壁を叩く場合は、事前に内見に同行する不動産会社の担当者に伝えておくと良いでしょう。
隣室との玄関ドアの距離を確認する
内見時には、隣室の玄関ドアと内見する玄関ドアの距離を確認することがおすすめです。
玄関ドア同士の距離をチェックすることで、隣との壁の厚さを判断できます。
玄関同士の距離が近すぎる場合は、壁も薄い可能性があるので注意しましょう。
壁が薄い賃貸物件の防音対策
内見したときは大丈夫だと思っても、実際住んでみないと音の問題はわからないこともありますよね。
壁が薄い賃貸物件の防音対策をパターン別でご紹介していき、最後に対策してもなかなか変わらない場合の対策についてもご紹介します。
まずは、外から聞こえる車の音や、隣近所からの音を防ぐ対策方法をご紹介します。
防音カーテンを設置する
幹線道路や線路に近い場所に住んでいる場合や、隣からの音がうるさい場合は、防音カーテンがおすすめです。
壁が厚く防音性のある部屋でも窓の対策が不十分なら、話し声などが窓の隙間から音が聞こえてきてしまいます。
防音カーテンには紫外線をカットする遮光効果や、エアコン効率を上げる断熱効果もあるため、防音以外のメリットも多くあります。
また、窓の隙間をうめる防音テープを窓に取り付ければ、隙間がなくなるため、より防音対策にも効果的です。
壁に防音シートを貼る
壁から隣の音が聞こえてくる場合は、はがせるタイプの防音シートを壁に貼る方法があります。
防音シートを貼ることで物理的に壁も厚くなるため、防音効果がアップします。
また、防音カーテンと同様に防音シートには断熱効果もあるので、エアコン効率も上がり省エネ対策にも効果的です。
次に、自分の部屋の話し声や生活音が漏れるのを防ぐための対策方法をご紹介します。
壁際に本棚などの収納棚を置く
壁際に本棚や収納棚などを置くことで、音が吸収され音漏れを防ぐ対策があります。
その際、壁にぴったりと棚をつけてしまうと、音が棚を通じて響くため、あまり効果を発揮できません。
防音対策で棚を置く場合は、棚から少し隙間をあけて配置するのがおすすめです。
隣からの音がうるさい場合は、音が聞こえるほうの壁に棚を配置し、静かなほうの壁にベッドを配置すると良いでしょう。
防音マットを床に貼る
音は壁からだけでなく、床や天井からも振動で隣近所に伝わってしまいます。
そのため、壁だけでなく床に防音シートを敷くと、自分の部屋からの音漏れを防ぐのに効果的です。
防音シートは50×50cmが10枚セットなどで販売されていて、部屋のサイズに合わせて簡単にカットもできます。
壁に吸音材を貼る
防音材は外からの音を跳ね返す効果がありますが、吸音材は部屋の中の音を吸収し外に漏らさない効果が期待できます。
そのため、お部屋の中で音楽鑑賞や映画鑑賞を楽しみたい方は、吸音パネルを壁に貼るのがおすすめです。
あくまでも中の音を外に漏らさないための機能なので、吸音材を壁に貼ったからといって、外からの入ってくる騒音は防げないことに注意しましょう。
防音対策をしても解決できない場合は?
隣近所の騒音で悩んでいたとしても、隣人に直接苦情を伝えるのは避けたほうが良いです。
直接話すとお互い感情的になってしまい、トラブルに発展する可能性があります。
騒音問題で悩んでいる場合は、管理会社や大家さんに相談し注意喚起をしてもらいましょう。
管理会社や大家さんに伝える際は、騒音のせいでどのように生活に支障をきたしているのか、具体的に伝えるのがおすすめです。
睡眠不足で仕事に支障が出ている、ストレスで精神的に辛いなど実害を伝えることで、管理会社も動きやすくなります。
まとめ
壁が薄い賃貸物件は木造住宅に多く、鉄筋鉄骨コンクリート造は防音に優れている傾向があります。
防音対策には防音カーテンや防音シート、防音マットを設置することがおすすめです。
壁の薄い賃貸物件を見極めるためには、内見時に物件の構造や壁の厚さをチェックしましょう。
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