中古マンション購入の流れ！準備のコツや注意点は？

新築より手が届きやすく、購入のハードルが低い傾向にある中古マンション。
マイホームの選択肢として、検討されている方も多いのではないでしょうか。
しかし、不動産の購入は何度もおこなうことではないので「流れがわからない…」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、中古マンションを購入する際の流れや準備するもの、注意点について解説します。

中古マンションを購入する際の流れ

まずは、購入時の流れについて解説します。

流れ1：資金計画を立てる

流れの最初におこなうことは、資金計画を立てることです。
土地や建物は高額になりやすい買い物のため、資金計画をしっかりと立てることが重要となります。
ご自身の収入や自己資金の金額、ライフプランを考慮し、いくらの物件なら購入できるのかを考えることがポイントです。
住宅ローンを使う場合、借り入れできる金額にも注意しなければなりません。
一般的には、年収の5倍程度といわれています。
しかし、中古マンションの購入には物件だけでなく、さまざまな初期費用も必要です。
主なものとして、仲介手数料や印紙税、登記費用や引っ越し費用などが挙げられます。
物件価格の約10％が必要といわれており、初期費用は現金での支払いとなるのが一般的です。
「借り入れできる金額」ではなく、初期費用を加味したうえで「返済できる金額」で資金計画を立てるようにしましょう。

流れ2：内覧をする

続いての流れは、内覧をすることです。
気になる中古マンションをいくつかピックアップし、不動産会社とスケジュールを組みます。
内覧では、日当たりの良し悪しや周辺環境、室内の状態など、図面では把握できないようなところをチェックなさってください。
また、中古マンションの場合、耐震性も確認しておきます。
昭和56年以前に建てられている場合、旧耐震基準が採用されているのが一般的です。
現行の新耐震基準を満たしていない可能性があるため、耐震工事がおこなわれているか否かも調査します。

流れ3：申し込みをする

内覧後、購入したい物件が決まり次第、申し込み書を記入し提出します。
申し込みをした順に、住宅ローンの審査や契約の締結がおこなわれるので、タイミングに注意が必要です。

流れ4：住宅ローンの事前審査をおこなう

申し込み後、住宅ローンの審査をおこなうのが、次の流れです。
審査では、年齢や年収、勤続年数や自己資金の金額をチェックし、融資が可能か否かが判断されます。
また、審査は事前審査と本審査の2回実施されるのが一般的です。
すべての審査結果が出るまでに、2週間程度かかるでしょう。

流れ5：売買契約の締結と決済をおこなう

最後に、売買契約の締結と決済をおこない、購入の完了です。
売買契約は不動産会社、決済は金融機関でおこなうのが一般的です。
購入金額の振り込みや、所有権の移転登記などがおこなわれたあと、鍵を受け取ることになります。

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流れとともに知っておきたい中古マンションを購入する前に準備すべきもの

続いて、中古マンションを購入する際の流れとともに知っておきたい、準備すべきものについて解説します。

住宅ローンの審査に準備するもの

準備すべきものとしてまず挙げられるのが、住宅ローンの審査に必要な書類です。
必要書類は金融機関によって異なりますが、一般的には下記のものを準備します。

●顔写真付きの身分証明書
●源泉徴収票や確定申告書
●健康保険証
●ほかの借り入れがある場合は返済予定表

身分を証明するものや、収入を証明するものが必要となります。
また、車のローンやカードローン、奨学金の返済が残っている場合は、返済予定表も準備なさってください。

売買契約の締結時に準備するもの

売買契約の締結時には、下記のものを準備します。

●手付金
●顔写真付きの身分証明書
●印鑑（認印可）
●契約書に使用する収入印紙

中古マンションにおける売買契約は、法的な手続きとなります。
そのため、顔写真付きの身分証明書や印鑑の準備が必要です。
収入印紙は、売買契約書に対する印紙税の納税ために購入します。
契約金額によって金額が異なるので、あらかじめ確認しておくと安心です。
また、売買契約の締結時に、手付金の支払いがあります。
手付金は買主が売主に対して支払うもので、売買契約の成立を証明したり、契約解除になった場合の違約金に充当されたりします。

決済と引き渡しの際に準備するもの

中古マンションの購入時、決済と引き渡し時に準備するものは、下記のとおりです。

●顔写真付きの身分証明書
●世帯全員の氏名が記載されている住民票
●印鑑証明書
●お金を借り入れる金融機関の通帳と届け出の印鑑

必要に応じて、上記以外の書類の提出が求められることがあります。
決済と引き渡しのタイミングで準備すべきものが揃っていないと、決済の実行ができず、引き渡しが先延ばしになるでしょう。

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中古マンション購入の流れで押さえておきたい注意点

最後に、中古マンションを購入するときの、注意点について解説します。

注意点1：物件を比較して検討する

注意点としてまず挙げられるのが、物件を比較し、じっくり検討することです。
気に入った中古マンションがあったとしても、そのあとにもっと良い条件の物件が見つかるというケースも珍しくありません。
もし契約締結後であれば、支払った手付金を放棄しなければ、契約解除は難しいでしょう。
そのため、すぐに申し込みをおこなうのではなく、たくさんの物件を比較して決めることが大切です。
比較する際のポイントとして、下記が挙げられます。

●立地条件
●管理状態
●耐震基準
●日当たり

中古マンションの場合、内装はリフォームやリノベーションで新築同様にすることもできます。
しかし、上記はリフォームやリノベーションでは変えることができません。
住んでみてから気付き「理想の暮らしができない…」といった事態になれば、後悔が残ることになるでしょう。
済みやすさに影響するポイントは、しっかりと比較することが重要です。

注意点2：ホームインスペクションを検討する

ホームインスペクションを検討することも、注意点の一つです。
ホームインスペクションとは、物件の劣化状態や不具合の有無を、専門家が調査するサービスとなります。
家の健康診断のようなもので、物件の状態を知ることができるのがメリットです。
日本ではまだ認知度が低いですが、中古物件の流通が盛んな国では、当たり前のようにおこなわれています。
中古マンションを購入する場合、新築に比べて不安要素が多いのではないでしょうか。
ホームインスペクションを実施することにより、安心して購入することができます。

注意点3：疑問点や不安なことは質問する

注意点として、疑問点や不安なことは質問することも挙げられます。
先述のとおり、売買契約の締結後は、手付金を放棄しないと契約解除ができません。
そのため、疑問や不安を残したまま契約を締結してしまうと、あとで後悔することになります。
疑問点や不安なことがあれば、すぐに質問し、解消したうえで売買契約を締結することが重要です。
大切な財産となるマイホームの購入では、些細な不安もすべて解消しておく必要があります。

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まとめ

資金計画を立てたり内覧をおこなったりしたあと、売買契約や決済を経て購入の完了です。
中古マンションの購入時は、審査や売買契約、決済それぞれのタイミングで準備すべきものがあります。
物件を比較したりホームインスペクションを検討し、疑問点や不安な点は質問することが大切です。