厚生労働省の報告によると、令和3年度の犬の登録等数は約609万頭でした。
猫やほかの動物も含めると、多くのペットたちがともに暮らしていることがわかります。
そのため、ペットの生活に配慮したマンションをお探しの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ペットのためのマンションリノベーションとはどのようなものなのか事例や注意点について解説します。
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ペットのためのマンションリノベーションとは?
私たち人間とペットは、体の大きさや構造は異なるため、人間が暮らしやすい住宅がペットにも適しているとは限りません。
また、ペット習性が原因で住宅が傷んだり、近隣住民へ迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
そもそも既存住宅の多くはペットとの共存を想定していないので、このようなトラブルに発展してしまいます。
そのため、ペットのためのマンションリノベーションが重要となります。
衛生面に配慮
ペットを飼育していると、ニオイや汚れの問題に悩まされることが多いのではないでしょうか。
とくにマンションのような集合住宅では、ほかの住民への配慮から衛生面の対策が欠かせません。
脱臭・防臭効果のある建材を使用したり、お手入れしやすいクロスやフローリングを活用したりする方法があります。
健康面に配慮
ペットが暮らしやすい環境を整えるため、段差の少ないバリアフリー対応といったリノベーションをおこなう必要があるでしょう。
このほか、足腰への負担を軽減するため、ペット専用のクッションフロアなどもあります。
安全性に配慮
人が暮らすための設備のなかには、ペットにとって危険な設備もあります。
たとえば刃物などの危険物があるキッチンや、溺水の恐れがあるバスルームには、ペット侵入防止の対策が欠かせません。
このほか、屋外への飛び出し防止などの対策も必要となるでしょう。
利便性に配慮
飼い主にとってもペットにとっても、利便性の高い設備を導入するのもマンションリノベーションにあたっての目的の一つです。
たとえば犬を飼っているなら、玄関周りに足洗い場やリードフックなどがあると毎日の散歩に役立つでしょう。
また、ペット用ドアやキャットウォークなど、ペット専用の動線の確保もおすすめです。
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ペットのためのマンションリノベーションのよくある事例
マンションをペット対応にリノベーションするには、どのような事例があるのでしょうか。
よくある事例とそれぞれのポイントを解説します。
玄関を広い土間にする
広々とした玄関土間は、ペット用品の保管場所にもうってつけです。
雨具やリード、汚れやすいお散歩アイテムなども室内に持ち込むことなく保管できます。
足洗い場があれば、お散歩前後のお手入れにも役に立つでしょう。
ペット対応の床材・クロスを使用する
一般的なフローリングは、犬や猫にとっては滑りやすく足腰に負担がかかります。
また、食べこぼしなどのお手入れにも手間がかかるでしょう。
そこで、ペット対応の滑りにくく柔らかい素材のフローリングにするのがおすすめです。
そして、ニオイ対策のため消臭・抗菌作用のあるクロスや、脱臭効果のある珪藻土などの壁材を使うのも良いでしょう。
なお、床に近い部分はペットがひっかいたりかじったりして傷がつきやすい箇所です。
そこで、ペットの届く高さを腰壁にして壁を保護する方法もあります。
パーソナルスペースの確保
ペットのためにリノベーションする際は、個性に合わせたパーソナルスペースを確保することをおすすめします。
穴ぐらのような狭くて隠れやすいところがあれば、ペットがリラックスしたいときに自分で出入りできます。
たとえば壁面収納の下部などに、隠れ家になるスペースを設置すると良いでしょう。
普段の生活でも、落雷や地震などでびっくりしたときに隠れられるパーソナルスペースがあれば、ペットのストレス軽減につながります。
お風呂になる洗面台を設置する
ペットのシャンプーは、飼い主と同じ浴室を利用する方は多いのではないでしょうか。
しかし普通の浴室では立ったり座ったりを繰り返さねばならず、体に大きな負担がかかります。
ペットが猫や小型犬なら、ペットのお風呂としても活用できる洗面台の設置がおすすめです。
洗面ボウルは大型で、底面がフラットなものにすると良いでしょう。
温水が出るシャワーホースを設置すれば、立ったままでもペットを洗えるため便利です。
なお、排水口をそのままにすると抜けた体毛で詰まりやすくなるためご注意だくさい。
通常のゴミ受けはそのまま体毛が流れてしまうため、排水口フィルターを取り付けたり、シャンプー前のブラッシングしたりすると良いでしょう。
飼い主とペットのスペースをゾーニングする
ペットが過ごす空間をゾーニングすると、ペットの安全を確保できます。
たとえば火気や刃物を扱うキッチンは、対面式にするとリビングで過ごすペットの様子をいつでも見守れます。
そして入り口部分にはペットフェンスを設置し、ペットが立ち入れないようにすると良いでしょう。
このほか、ガスコンロをIHクッキングヒーターにするなど、設備そのものをペットにとって安全なものに取り替える方法もあります。
また、アレルギー体質の家族がいる場合にもゾーニングは有効です。
間仕切り壁やゲートを設置して、ペットは立ち入れない空間のある間取りがおすすめです。
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ペットのためのマンションリノベーションする際の注意点
マンションは集合住宅でもあるため、無制限にリノベーションできるわけではありません。
そもそもペットの飼育に関するルールが定められていることもあるため、リノベーションを実施する前に確認したい注意点もあります。
管理規約を確認する
分譲マンションであっても、管理規約によりペット飼育やリノベーションを制限している場合があります。
まずはペット飼育の可否や、飼える種類・頭数を確認しておきましょう。
ペット飼育可のマンションでも、複数飼育は不可・大型動物は不可などの制限を設けていることもあるので注意してください。
また、工事内容の制限にも注意が必要です。
基本的にリノベーションできるのは専有部分のみで、バルコニーや玄関扉(外側)、窓、サッシなど室外から見える箇所は共用部分として扱われます。
室内部分でも、柱や間仕切りなど建物構造に影響する箇所はリノベーションできない可能性が高いでしょう。
内装制限に注意
管理規約だけでなく、建築基準法で定められた内装制限の対象である場合にも注意点があります。
内装制限では、壁や天井の仕上げに防火性能を持つ材料を使用しなければなりません。
具体的には、以下に当てはまるマンションは内装制限の対象となる可能性があります。
●高さ31m以上の高層マンション
●住居の面積が100㎡を超えている
このほかにもさまざまな条件があるため、ペットのためのリノベーションをおこなう際は事前確認をおすすめします。
ストレス対策をおこなう
リノベーション工事の際は、見知らぬ作業員が出入りするだけでなく大きな作業音や振動も生じます。
工具や建材、ゴミなども置かれており、ケガや誤飲につながる恐れもあるでしょう。
ペットにとってはストレスの多い環境となるため、ペットが安心して過ごせる環境を整えなければなりません。
部分的なリフォームであれば、工事しない部屋に隔離しておくと良いでしょう。
大掛かりなリノベーションを実施するなら、ペットホテルや知り合いに預けるなど、工事中にペットがストレスなく過ごせるような配慮が必要です。
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まとめ
ペットのためのマンションリノベーションとはどのようなものなのか、事例や工事の注意点とともに解説しました。
大切な家族の一員であるペットが快適に過ごせるのはもちろんのこと、飼い主にとっても住み良い環境作りを実現できるのがリノベーションです。
マンションの場合は規約などに注意しながら、工事プランを決めると良いでしょう。
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