諫早市に引っ越しを考えている方は、初詣などのお参りや節目での祈願ができる神社が周辺にあるか、気になるのではないでしょうか。
御館山稲荷神社は見晴らしの良い高台にあり、緑に囲まれた由緒ある神社です。
この記事では御館山稲荷神社の概要と、押さえておきたい見どころや、祈願の内容をご紹介します。
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諫早市にある御館山稲荷神社の概要
御館山稲荷神社は御館山の東斜面に位置し、古くから稲荷信仰の霊地として信仰を集めてきた地にある神社です。
どのような歴史があり、何の神様が祀られているのでしょうか。
御館山神社の概要として、神社の由緒や御祭神、アクセス方法をご紹介します。
御館山稲荷神社の由緒
御館山は、西暦701年~703年頃、行基菩薩が九州を訪れた際に五智光山として開基されました。
平安時代末期に、源為朝が館を築いて武術の訓練をおこなった故事から、御館山と呼ばれるようになったとされています。
山中には霊塚が多数散在しており、稲荷信仰の霊地として民衆から崇拝されていました。
1750年に諫早藩で百姓一揆が起こり、領地を没収されて貧困に苦しむ民衆は、領地を戻してもらうよう各地の神社に祈願しました。
領地の返還や領内の安泰を願い、京都伏見稲荷の分霊を迎えて祀ったのが、正林の大乗院です。
その後、没収された領地はすべて返還され、民衆は稲荷神社のおかげとして深い信仰心をもって祀るようになりました。
1805年に明治政府の社寺分祀の令により、稲荷社を大乗院から御館山に移しました。
そのときに藤森稲荷神社と合わせて祀ったのが、今の御館山稲荷神社です。
御祭神
御館山稲荷神社は、衣食住の祖神としてはもちろん、商売繁盛・家内安全・除災招福・交通安全などの守護神としても信仰を集めています。
御祭神は、宇迦之御霊神(うかのみたまのかみ)・猿田彦神(さるたひこのかみ)・大宮売神(おおみやめのかみ)です。
宇迦之御霊神は、八百万の神のなかでも代表的な食物神で、全国の稲荷神社で祀られています。
勧請した京都伏見稲荷大社の主祭神です。
猿田彦神は日本書紀や古事記にも登場する神で、天孫降臨の際に道案内をした故事から道の神、交通安全の神として知られています。
大宮売神は、伏見稲荷神社でも宇迦之御霊神とともに祀られている神です。
御館山稲荷神社へのアクセス
電車での最寄り駅は、JR諫早駅です。
徒歩で参拝する場合は、諫早商高前のバス停から神社まで、約17分かかります。
ふもとの鳥居をくぐり、舗装されていない昔ながらの石段を登ります。
階段が続くので、体力に自信のない方や足の不自由な方は車での参拝がおすすめです。
車でのアクセスは、大通りをまっすぐ進み、山道入り口から山道に入ります。
そのまま道なりに進むと神社脇の駐車場に到着し、神社の近くまで行けるので便利です。
神社へ向かう山道入口が分かりにくいため、車のナビを使う場合は「諫早市永昌町42-24」と設定すれば、山道入口に到着します。
車のナビを使うと、神社ではなく麓の社務所に案内される場合があるので注意が必要です。
●所在地:長崎県諫早市宇都町61-1
●アクセス方法:バス「諫早商高前」バス停下車徒歩17分
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諫早市にある御館山稲荷神社の見どころ
御館山稲荷神社の境内には、本殿以外にも奥殿や矢受け石などの参拝場所や、高台からの景色といった見どころがあります。
参拝に訪れた際に見どころを知っていれば、神社のご利益を授かるだけでなく、また別の魅力も感じられるでしょう。
豊前坊と奥殿
拝殿に向かって左側の階段を登れば豊前坊と奥殿があり、奥殿には大きな岩が祀られています。
日本には昔から山や森、樹木や巨岩に神が宿るとされており、この岩そのものが御神体です。
当時の人々は自然にできた祠で御神体を信仰していましたが、後に石材で社殿が建立され現在の奥殿になりました。
豊前坊は開運の神として知られており、1751年に御館山の山頂に鎮座されました。
工場安全や除厄開運、悪疫退散などのご利益があるとされています。
源為朝ゆかりの矢受け石
拝殿に向かって右手にあるのが、源為朝ゆかりの矢受け石です。
源為朝が放った矢の跡とされるくぼみが、大きな石の側面にあります。
源為朝は強弓の使い手としても有名で、九州を平定して鎮西八郎と名乗った実在の人物です。
岩ともいえる大きな石で、くぼみも見えるので、源為朝がどれだけ剛腕と思われていたかが伺えます。
境内からの景色
御館山稲荷神社は高台にあるので、境内からの景色も格別です。
諫早市内を一望でき、本明川が市内を貫いてまっすぐ有明海に流れるさまや、霊峰といわれる雲仙岳や多良岳も見えます。
晴れた日には熊本までも見渡せるでしょう。
春には満開の桜や桃の花、秋には舞台から眺める中秋の名月など、四季折々の趣きのある景色を楽しめます。
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諫早市にある御館山稲荷神社~節目での祈願~
人生の大切な節目に神社に参拝して神の加護を願うのは、日本の伝統行事の1つです。
御館山稲荷神社では、数々の節目に応じた祈願がおこなえます。
子どもを授かったときや小学校進学の節目、病気に注意すべき節目の歳におこなう祈願をご紹介します。
安産祈願・着帯のお祝い
着帯のお祝いとは、戌の日に腹帯を持参して、家族そろってお参りをすることです。
神に懐妊の奉告をおこない、胎児がすこやかに育ち、無事に生まれるよう安産を祈願します。
昔から妊娠して5か月目の戌の日に、安産を願って腹帯をしめる習慣があります。
安産で子どもをたくさん産む犬にあやかって、十二支の干支の中から戌の日が選ばれました。
厳密に暦のうえでの戌の日にする必要はなく、その日を目安に体調を優先して、縁起の良い日を選びましょう。
持参した腹帯は、清めのお祓いをしてもらえます。
安産祈願のお下がりとして授与される品は、御神札・安産お守り・くみひも安産ブレスレットお守りです。
ランドセルお祓い・勧学祭
小学校への入学は、子どもはもちろん両親にとっても大切な節目です。
御館山稲荷神社では、入園・入学の勧学祭としてランドセルお祓いをおこなえます。
今日まで無事に育った感謝の気持ちを神に伝え、小学校への入学を奉告するとともに、これからの無事を祈る儀式です。
毎日使うランドセルや通園バッグをお祓いして、交通安全や学業成就の祈願をおこないます。
身体健全や縁結びの祈願に込められているのは、元気に学校生活を過ごせて、友人がたくさんできるようにとの願いです。
お祓いを受けたランドセルや通園バッグは、子どもにとって特別なものに思えるでしょう。
病気平癒・病除け祈願
病気平癒の祈願は、病気になったときに病んだ気をはらって、神の神聖な気をいただく儀式です。
人間が本来持っている元の気を元気といいますが、その元気を取り戻して一日も早く元の健康な身体に戻れるように祈願します。
病除け祈願とは、寝たきりや介護が必要な生活にならずに、健康な日常生活が送れるよう神に願う儀式です。
脳梗塞や心筋梗塞などは、健康寿命を損なう原因になる可能性が高い病気といえるでしょう。
それらの男女別・年齢別の発症率を調べると、発症率が高まるターニングポイントとなる年齢が見いだされるそうです。
男性の場合は、24歳・37歳・50歳・63歳、女性の場合は25歳・39歳・52歳・63歳です。
御館山稲荷神社では、この年齢を病気に注意する節目の年として、厄除け祈願をおこなっています。
日頃から節目を意識していれば、生活習慣の見直しや改善ができるでしょう。
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まとめ
御館山稲荷神社は御館山の頂上付近にあり、長い石段を登る必要がありますが車でも参拝できます。
源為朝ゆかりの矢受け石や豊前坊などの見どころがあり、境内から見渡す景色も格別です。
安産祈願やランドセルお祓いなどさまざまな祈願もおこなわれているので、機会があればぜひ訪れてみてください。
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