お引っ越し先の条件として、寺社仏閣の有無を挙げる方はあまりいらっしゃらないかもしれません。
しかし、初詣や厄払い、人生の節目のお祝いなど、神社に参拝する機会は思いのほか多いものです。
自然豊かなことが多い神社は、お引っ越し先の近くにあると良い散策場所にもなります。
そこで今回は、長崎市へのお引っ越しをご検討中の方に向けて、長崎市にある諏訪神社の概要や見どころ、お祓いについてご紹介します。
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長崎市にある諏訪神社の概要
長崎市にある諏訪神社は長崎の総氏神様であり、地元の方からは「おすわさま」「おすわさん」の名で親しまれています。
長崎の有名な祭りである「長崎くんち」は、諏訪神社の例大祭です。
諏訪神社には400年ほどの歴史があり、 厄除け・縁結び・海上守護の神社として崇敬されてきました。
ここでは、御由緒をもとに諏訪神社の概要をご紹介します。
諏訪神社の歴史
戦国時代、現在の長崎市周辺ではキリスト教が広まり、領土内にあった寺社仏閣は壊されていきました。
そこで1625年、かつて長崎市内に祀られていた諏訪・森崎・住吉の三社を合祀し、長崎の産土神としたのが、現在の諏訪神社の始まりです。
当初は現在の松森神社の場所にありましたが、1648年に徳川幕府の許しを得て、現在の場所に社殿が造営されました。
当時の社殿は1857年の火災でほとんどが焼けてしまい、1869年に再建されています。
現在の社殿は、1994年の370年祭を記念して造営されたものです。
諏訪神社の秋季大祭「長崎くんち」は1634年に始まり、1979年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。
諏訪神社の御祭神
先ほどご紹介したとおり、諏訪神社は諏訪・森崎・住吉の三社がひとつになった神社です。
そのため、それぞれの御祭神が祀られています。
諏訪神社
諏訪神社に祀られているのは、「建御名方神(たけみなかたのかみ)」と「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」です。
武神や厄除けの神様として知られています。
森崎神社
森崎神社に祀られているのは、「伊邪那岐神(いざなぎのかみ)」と「伊邪那美神(いざなみのかみ)」です。
日本書紀の「国産み」で有名な、万物創生の神様です。
住吉神社
住吉神社に祀られているのは、「俵筒之男神(うわつつのおのかみ)」「中筒之男神(なかつつのおのかみ)」「底筒之男神(そこつつのおのかみ)」の住吉三神です。
海上安全・大漁満足の神様として慕われています。
諏訪神社のアクセス
諏訪神社の参道は、路面電車「諏訪神社」電停と地下道で繋がっています。
少し天候に不安がある日でも、参道までは傘などを使わずに足を運べるでしょう。
諏訪神社には広い駐車場があり、大型バス用の区画も整備されていますが、大型バスを停めたい方は事前連絡が必要です。
長崎くんちの時期や年始などは混雑するため、諏訪神社では公共交通機関や外部駐車場の利用を推奨しています。
●所在地:長崎市上西山町18番15号
●アクセス方法:「諏訪神社」電停で下車、地下道で神社の参道へ出ます。
●駐車場:あり(普通車100台まで・大型バス5台まで)
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長崎市にある諏訪神社の見どころ
諏訪神社の境内には、さまざまな見どころがあります。
ここでは、おもな見どころを4つご紹介します。
諏訪神社の見どころ1:本殿
本殿は1869年に再建されたあと、1982年の改修工事で桧皮から銅板へ葺き替えられました。
再建時の天皇の思召しにより、再建前よりも荘厳な造りとなっています。
豊かな自然を背景にした築150年を超える本殿は、過去にタイムスリップしたかのような厳かな雰囲気です。
本殿に向かうまでにぜひチェックしていただきたいポイントが、「陰陽石」です。
諏訪神社の参道の敷石をよく見ると、2番目鳥居付近に丸い石が、4番目鳥居付近に六角形の石が見つかります。
丸い石が男石、六角形の石が女石です。
参道を進んで拝殿の前に着くと、ひし形の石のなかに円形の石がはめ込まれている「両性合体石」があります。
男性は女石を、女性は男石を踏んだあと、両性合体石を踏んで参拝すると、縁結びの願いごとが叶うのだそうです。
諏訪神社の見どころ2:神馬像
現在見られる神馬像(しんめぞう)は、1985年、昭和天皇の即位60年を記念して、北村西望氏から奉納されたものです。
北村西望氏は長崎県生まれの彫塑家で、長崎市にある長崎平和公園の巨像「平和祈念像」の作者でもあります。
神馬像の制作時には、すでに102歳となっていました。
もともと諏訪神社には、長崎製鉄所(現在の三菱重工業長崎造船所)が奉納した神馬像がありました。
しかし大東亜戦争時に国に供出され、1985年に新しい神馬像が奉納されるまで、諏訪神社の神馬像は姿を消していたのです。
一見すると美しい馬の像ですが、長崎県や長崎市の歴史を語るうえでの重要な証人だといえます。
神馬像の場所は、拝殿の向かって左側です。
諏訪神社の見どころ3:さざれ石
国歌に登場する「さざれ石」は全国各地で見られますが、諏訪神社にも祀られています。
このさざれ石は、御鎮座390年祭の記念に奉納されたものです。
小さな石が集まって大きな石となるように、一人ひとりの力をあわせると大きな力となることを表しています。
触れることはできませんが、不思議な力をもらえるような霊石です。
諏訪神社の見どころ4:長崎公園
諏訪神社の拝殿の左方向には、長崎公園があります。
長崎公園は、1873年から地元の方に愛されている長崎最古の公園です。
日本でもっとも古い装飾用噴水や、入場無料の「どうぶつひろば」が設置されています。
どうぶつひろばは長崎市が管理しており、飼育されているのはニホンザル・ウサギ・ヤギ・アナグマ・ミーアキャット・フクロモモンガなどの哺乳類や、大小さまざまな鳥類です。
長崎公園内では、1885年創業の「月見茶屋」も営業しています。
ご家族そろって楽しめるため、諏訪神社を散策中の休憩スペースや、お子さまとのお出掛け先としておすすめです。
お子さまが諏訪神社に親しむきっかけにもなるでしょう。
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長崎市にある諏訪神社のお祓い
人生の節目ごとのお祓いを大切にしている方も、多いのではないでしょうか。
諏訪神社のホームページでは、「先神事他事後(まずは神事が先で、他の事は後にすべし)」という言葉を紹介しています。
お宮参り、七五三、厄入、厄払、還暦、古希、車のお祓いなど、人生のさまざまな節目のお祓いを諏訪神社で受けてみてはいかがでしょうか。
諏訪神社の神楽初穂料は、以下の3種類です。
●拝殿神楽(5,000円):拝殿にて祈願
●金幣神楽(1万円): 拝殿にて祈願、御本殿にて玉串拝礼・金幣拝戴
●団体神楽(2万円以上): 拝殿にて祈願、御本殿にて玉串拝礼・金幣拝戴
団体でのお祓いを希望される方は事前予約が可能ですが、それ以外の方は随時受け付けています。
受付時間は、午前8時~午後4時です。
受付時間外でも受け付けはできますが、神職の人数が受付時間内より少ないため、希望どおりに開始できないこともあります。
受付時間外のお祓いを希望される方は、事前予約をしておくとスムーズです。
出張祭典
諏訪神社では、通常のお祓いのほかに、地鎮祭や家祓などの出張祭典にも対応しています。
神職1名の場合の初穂料は、下記のとおりです。
●地鎮祭・起工式・安全祈願祭・家祓・事務所清祓:3万円
●年祭:2万円
この金額に実費を追加すると、お供え物の準備も対応可能です。
気になる方は、諏訪神社窓口もしくは電話にて申し込みや相談をおこなってみてください。
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まとめ
長崎市にある諏訪神社は 、厄除け・縁結び・海上守護にご利益があるとされる神社です。
秋季大祭の「長崎くんち」が有名で、地元の方からは「おすわさま」「おすわさん」と呼ばれて親しまれています。
諏訪神社の見どころは、荘厳な本殿や、長崎の歴史を感じる神馬像などです。
節目節目のお祓いにも対応しているため、長崎市にお引っ越し後は、諏訪神社に通われてみてはいかがでしょうか。
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