異国情緒あふれる長崎県長崎市には、創業から約100年ものあいだ酒造業を営んでいる「霧氷(むひょう)酒造株式会社」があります。
見学もできるおすすめスポットとして人気がある酒蔵なので、ぜひチェックして訪れてみてはいかがでしょうか。
今回は、長崎市にある「霧氷酒造株式会社」の歴史や特徴、おすすめのお酒について解説します。
長崎市にお住まいをご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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長崎市にある「霧氷酒造株式会社」の歴史
長崎市にある「霧氷酒造株式会社」は、もともと長崎県島原市で酒造業を営んでいた会社です。
なぜ長崎市に移ることになったのか、まずは霧氷酒造株式会社の概要と歴史について解説します。
雲仙普賢岳噴火により被災
霧氷酒造株式会社は、約100年前、明治時代に長崎県島原市で創業した会社です。
長年にわたって島原市で焼酎を造っていましたが、平成3年5月の雲仙普賢岳噴火に伴って発生した土石流に見舞われ、社屋や工場のすべてを滅失してしまいました。
そのあと、島原市内で事業を再開することを試みましたが、さまざまな事情が重なり断念することになったのです。
長崎市に移り焼酎製造を再開
一時は廃業を考えた霧氷酒造株式会社ですが、「地元のお酒を残したい」と、新しい経営体制で再出発に挑みます。
長崎県と長崎市の協力のもと、平成22年9月、山や海が近く、美しい自然に囲まれた長崎市の外海地区に新工場を建設。
そして、平成22年11月より、芋焼酎の製造を開始し、平成23年4月には、被災後20年を経て本格焼酎の販売を開始しました。
現在では、長崎市唯一の酒蔵として、地元で愛されるお酒を製造しています。
長崎方面から霧氷酒造に向かう国道202号線は、サンセットロードとも呼ばれています。
美しい海沿いの道を進み、神浦川にかかる神浦橋という赤い橋の手前右側、教会を連想させるような大きな屋根の建物が、霧氷酒造株式会社の工場です。
見学もできるので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
●所在地:長崎県長崎市神浦夏井町391番地
●アクセス方法:長崎駅から車で約50分
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長崎市にある霧氷酒造株式会社の特徴
次に、長崎市唯一の酒蔵である「霧氷酒造株式会社」の特徴について解説します。
特徴1:被災後20年を経て発売された「ながさき満々」
先述のとおり、霧氷酒造株式会社は島原市で雲仙普賢岳噴火によって被災し、長崎市に移って再出発しました。
その再出発のときに販売した「ながさき満々」は、創業から受け継がれた伝統と、長崎の魅力が詰まった芋焼酎です。
さっぱりとした飲み口で、芋焼酎が苦手な方でも飲みやすいと評判です。
お湯割り、水割り、ロックと、お好みに合わせて楽しめます。
特徴2:地産地消にこだわった焼酎造り
地産地消にこだわって焼酎を製造していることも、霧氷酒造株式会社の特徴の1つです。
焼酎の仕込み水と和水には、地元の神浦川の水を使用しています。
神浦川は、「日本一の清流」にも選ばれたことがあり、日本棚田百撰の1つである「大中尾棚田」は、神浦川の水路で育てられています。
芋造りは、地元で開墾から取り組んでおり、霧氷酒造株式会社で造られる焼酎は、まさに長崎市の自然と魅力が詰まった1本です。
また、霧氷酒造株式会社では、「一口蔵元オーナー制度」として、芋焼酎造りを一緒に楽しめる方を募集しています。
まずは、4月下旬~11月中旬にかけて、畝立てから苗植え、収穫と、芋作りを体験します。
そして、10月初旬~11月中旬は、育てた芋をいよいよ芋焼酎にする体験が可能です。
麹造り、一次仕込み(酒母造り)を見学したあと、二次仕込みで芋の選別や芋切りなどをスタッフと一緒に体験します。
そのあと蒸留する工程を経て、最後は瓶にラベルを貼って商品化するまでが体験の流れです。
「一口蔵元オーナー制度」は、芋焼酎造りを体験できるユニークな制度です。
芋焼酎がお好きな方や、地産地消を体験したい方など、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
特徴3:焼酎蔵の見学ができる
霧氷酒造株式会社では、焼酎蔵を実際に見学することができます。
酒蔵独特の香りが漂うなか、蔵人が工程を説明しながら案内してくれます。
タイミングが良ければ、できたての焼酎を間近で見られるかもしれません。
芋焼酎や麦焼酎など、さまざまなお酒の試飲が可能で、自分で作成したオリジナルラベルを貼った焼酎を購入することもできますよ。
誕生日のお祝いや、父の日のプレゼント、親しい方へのお土産などにおすすめです。
また、工場では外海地区の特産品も販売しているので、工場見学の際にはぜひのぞいてみてください。
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長崎市にある霧氷酒造株式会社が製造する「ゆうこうのお酒」とは
霧氷酒造株式会社では、芋焼酎だけでなく、麦焼酎、梅酒、甘酒、果実酒など、さまざまなお酒を製造しています。
そのなかでも、「ゆうこうのお酒」は、海外で優秀賞を獲得した名酒です。
そこで最後に、霧氷酒造株式会社が製造する果実酒「ゆうこうのお酒」について解説します。
伝統柑橘「ゆうこう」を使用した果実酒
「ゆうこう」とは、地元特産のかんきつ類で、日本で長崎の限られた地区でしか自生していない在来品種です。
幻の果実とも言われており、確認されている自生樹は、わずか100本ほどだそうです。
霧氷酒造株式会社がある外海地区は、かつてキリスト教の信仰が禁じられていた時代に、多くのキリシタンが信仰を続けていた歴史があります。
そのため、キリシタンとゆかりがあるのかもしれない、と歴史的な興味も抱かせる希少な果実です。
柚に似た爽やかな香りと、まろやかな酸味が特長で、その果実や果汁は、さまざまな料理に使われています。
「ゆうこうのお酒」は、この希少な果実「ゆうこう」の果汁や果皮を使った果実酒です。
香料などを一切使わず、もぎたての果実の香りと味を封じ込めて造られており、さっぱりした味わいがさまざまな料理に合うと評判の1本です。
「ゆうこう」を自社の畑で栽培
霧氷酒造株式会社では、約100本の「ゆうこう」の木を自社の畑で栽培しています。
芋焼酎造りを体験できる「一口蔵元オーナー制度」に、「ゆうこう」の剪定や収穫を体験できるメニューも加え、地域活性化の強化を図っています。
長崎でしか収穫できない果実で造る「ゆうこうのお酒」、ロマンが感じられてすてきですよね。
国際味覚審査機構で2つ星を受賞した名酒
希少な果実から造られる「ゆうこうのお酒」ですが、ベルギー(ブリュッセル)に本部を置く国際味覚審査機構で、2つ星を獲得しています。
長崎の限られた地区にしか自生していない果実を使い、長崎市唯一の酒蔵が造ったお酒が、世界トップクラスのシェフとソムリエたちによる審査で、美味しいと評価されたのです。
霧氷酒造株式会社は、島原市で雲仙普賢岳噴火により被災し、長崎市で再出発したのち、現在は世界で認められたお酒を造る酒蔵として、美味しいお酒を造っています。
酒蔵で製造したお酒は、インターネットでも販売しており、日本全国へ発送しています。
ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
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まとめ
長崎市にある「霧氷酒造株式会社」は、島原市で古くから営んでいた酒蔵で、現在は長崎市にある唯一の酒蔵として、地元の方に愛されています。
長崎市のお酒と言えば、霧氷酒造株式会社の芋焼酎や麦焼酎、また世界で認められた「ゆうこうのお酒」が有名です。
自然豊かな土地で育まれた芋やお米、果実を使ったお酒を、直接酒蔵で試飲できる工場見学もおこなっているので、海沿いの道を車で走らせ、ぜひご家族で訪れてみてくださいね。
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