賃貸物件の換気扇の掃除は誰が負担する？掃除の方法や注意点をご紹介

賃貸物件には、キッチンなどに換気をおこなうための換気扇が設置されています。
換気扇は使うほど汚れるため定期的な掃除が必要であり、掃除の負担を誰が負うのかについて、事前に把握しておくことが望ましいです。
そこで今回は、賃貸物件の換気扇の掃除は誰が負担するのか、換気扇を掃除する方法や注意点についてご紹介します。

賃貸物件の換気扇掃除は誰の負担なのか

賃貸物件の換気扇は、使用するほど油汚れやホコリなどが付着するため、定期的に掃除をする必要があります。
換気扇は賃貸物件の設備ではあるものの、掃除については基本的に入居者の負担です。
故障時の修繕や交換については大家さんの負担ですが、日々のメンテナンスについてはその限りではありません。
むしろ、賃貸物件の換気扇が故障した原因が、入居者によるメンテナンス不足だと判断されれば、修繕費用が入居者負担になる可能性もあります。
そのため、賃貸物件に入居している間は、定期的に入居者の負担で換気扇を掃除することが大切です。

入居者の退去後は大家さんが掃除を手配する

入居者が退去した後、大家さんはハウスクリーニング業者を呼び、換気扇の掃除をおこないます。
ただし、その際に掃除が十分におこなわれていないと、大家さんの印象が悪くなる可能性があります。
退去前には、できる限り換気扇をきれいに掃除しておくことがマナーです。

原状回復義務に注意

入居者の退去後に換気扇の掃除を手配するのは大家さんですが、その費用は入居者が預けた敷金から支払われます。
入居者には、借りた賃貸物件を入居時の状態に戻す原状回復義務があるためです。
普段から換気扇の掃除をおこなわず、汚れがこびりついて掃除に手間や費用がかかる場合、原状回復費用として敷金が多く消費されることになります。
逆に、普段から定期的に掃除をおこない、退去前にきれいに掃除してから退去すれば、敷金から負担される原状回復費用は少なくなるでしょう。
原状回復に使われなかった敷金は、最終的に退去した入居者に返還されます。
少しでも多くの敷金を返してもらうためには、日常的な換気扇のメンテナンスが重要です。
なお、自力で掃除するのが難しい換気扇の場合でも、業者を呼ぶ際の費用は入居者の負担となります。

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賃貸物件の換気扇を掃除する方法

賃貸物件の換気扇を掃除する方法は、採用されているファンの種類によっても異なります。
換気扇のファンは、大きく分けるとシロッコファンとプロペラファンの2種類です。
基本的な掃除の方法は、換気扇のカバーとファンを外す、汚れを落とす、ファンとカバーを取り付けるの3ステップとなります。
換気扇には、ファン以外にもフィルターなどさまざまな部品があるため、それらもまとめて汚れを落とす必要があるでしょう。
ファンには油汚れがついているため、60℃前後のお湯と、重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性の洗剤につけおきする方法もおすすめです。

シロッコファンを掃除する方法

シロッコファンは、細い羽が多数ついており、筒状に取り付けられたタイプのファンです。
換気扇が吸い込んだ空気はファンを通じてダクトに送られ、そのまま外に排出されます。
シロッコファンには整流板がついているタイプとついていないタイプがあり、整流板の取り外し方法は種類によって異なるため、取り扱い説明書を確認することが重要です。
整流板が取り外された状態になったら、換気扇の電源が切れていることを確認し、ベルマウスを外します。
最初から整流板がないタイプにはフィルターがついているため、先にフィルターを外します。
そのあと、シロッコファンが回らないように押さえながらネジを外し、ファンを取り外します。
取り外した部品を洗剤に浸けて汚れを落とし、水で洗い流したあと、しっかり乾燥させます。
最後に、外した部品を元の順番で取り付ければ掃除は完了です。

プロペラファンを掃除する方法

プロペラファンは、扇風機の羽根に似た構造のファンがついている換気扇です。
ダクトはなく、換気扇が吸い込んだ空気がそのまま外に排出されます。
プロペラファンは構造がシンプルなため、掃除が簡単で手入れもしやすいです。
掃除の際は電源を切り、プロペラを固定している中央のネジ（スピンナー）を外します。
次に、プロペラファンを手前に引き抜けば取り外せますが、力を入れすぎると変形する恐れがあるため注意しましょう。
プロペラファンを取り外したら、前面にあるカバーも取り外します。
取り外した部品はすべて洗剤で洗い、水で洗い流したあと、乾燥させます。
部品が乾いたら、取り外したときとは逆の手順で取り付ければ掃除は完了です。

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賃貸物件の換気扇を掃除するときの注意点

賃貸物件の換気扇を掃除するときは、いくつかの注意点に気を付ける必要があります。
この注意点に気を付けていないと、掃除中に大怪我をしたり、汚れがたまりすぎて掃除が難しくなったりする可能性が高いです。
また、無理な掃除は換気扇が故障する原因になるため、注意しましょう。

ブレーカーは必ず切る

賃貸物件で換気扇を掃除する際の注意点は、ブレーカーを切ってから掃除をおこなうことです。
ブレーカーが入ったままだと、通電状態が維持され、掃除中に誤って換気扇のスイッチが入る可能性があります。
手で触れている際に換気扇のファンが稼働すると、大きな怪我につながる恐れがあります。
事故を防ぐためにも、換気扇の電源を切るだけでなく、ブレーカーそのものも切ったうえで掃除をおこないましょう。

年に一度は掃除する

賃貸物件における換気扇掃除の注意点は、最低でも年に一度の頻度で掃除をおこなうことです。
換気扇の汚れは、掃除を長期間怠るほど落ちにくくなります。
そのため、年末の大掃除などで、年に一度は掃除する習慣をつけておくことをおすすめします。
掃除を後回しにして手間を増やしたくないのであれば、3か月に1回程度の頻度で掃除するのが望ましいでしょう。
さらに、換気扇は稼働している時間が長いほど汚れがたまりやすく、高頻度での掃除が必要になります。
掃除をしないで放置すると、汚れが落ちにくくなるだけでなく、カビや異臭が発生する原因にもなることに注意しましょう。

自力での掃除が難しければ業者に依頼する

賃貸物件の換気扇掃除の注意点として、無理に自力で掃除をしないことも非常に大切です。
シロッコファンは構造が複雑で掃除が難しく、無理に掃除しようとして分解すると故障の原因になることがあります。
換気扇が故障した場合、修繕費用は掃除をしていた入居者が負担することになるため、注意が必要です。
掃除が難しいと感じた場合は、無理をせず専門の業者に依頼する方が安全です。
業者を選ぶ際は、会社の特徴や口コミを調べて、見積もりをとり、信頼できる業者に任せましょう。
業者に掃除を依頼すれば、掃除にかかる時間や手間を省け、汚れがひどい場合でもきれいに仕上げてもらえる可能性が高いです。
費用はかかりますが、故障や交換費用よりは安く済むことが多いため、自分で掃除するのが難しい場合は業者を呼ぶのが賢明です。
また、業者によってはファンだけでなくダクトのお手入れにも対応してくれる場合があるため、お願いすると良いでしょう。

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まとめ

賃貸物件の換気扇は、基本的に入居者の負担と責任で掃除を実施します。
換気扇にはシロッコファンとプロペラファンの2種類があり、それぞれ取り外し方や掃除の難易度が異なるため、注意が必要です。
自力での掃除が難しいようであれば、換気扇の掃除を専門におこなっている業者を手配しましょう。